4連覇を狙うトナミ運輸(富山)が日本ユニシス(東京)を2-1で破り、決勝進出を決めた。

五輪代表を数多く擁する両チームの対戦とあって、会場は午前中から立ち見が出るほどの超満員。初戦のダブルスで敗れたトナミ運輸は、続く2戦目のシングルスで西本拳太(25)が逆転勝ちし、タイに戻すと、第3試合は園田啓悟(29)、保木卓朗(24)組がストレートで勝利し、王手をかけた。

いつもは嘉村と組む園田と、小林と組む保木が地元の大声援を受け、躍動した。小林と嘉村がケガのため「新コンビ」が実現。今月7、8日にも同ペアで出場したが1勝1敗。普段練習を行っている体育館で負けるわけにはいかなかった。

保木は「普段代表でやっているが、会社のおかげでプレーできている」と感謝の気持ちを込め、大きな声を出し、気合十分のプレーを披露した。

コンビの息も合ってきた。保木は「園田さんに後衛でしっかり売ってもらおうと、自分がしっかり前でプレーできた」と話せば、園田も「(保木は)ヘアピンやネット際がうまいので、後衛としてはやりやすい」と後輩のプレーを褒めた。

22日の決勝はNTT東日本(東京)と対戦する。保木は「シングルスに桃田さんがいるが、絶対に勝ちたい。ダブルスが重要になってくると思う」と意気込んだ。

園田は先週もツアーファイナルに出場、連戦続きで、疲労も蓄積している。今月1日の全日本総合決勝では、第2ゲーム後半から脱水症状になり、試合後ダウンした。それでも今大会は元気よく出場。

「体調的にも万全ではないが、地元高岡の人たちの応援がすごくて今日も満席だった。バドミントン人気も出てきていると感じた。決勝も一丸となって優勝したい」

地元でトナミ運輸全員で4年連続の日本一を取りに行く。【松熊洋介】