SP首位発進の羽生結弦(25=ANA)は、4年ぶり5度目の優勝はならなかった。SP2位の宇野昌磨(トヨタ自動車)が、逆転で4連覇を果たした。2人の主な一問一答は以下の通り。

-結果を受けて

宇野 今大会に向けて僕は(グランプリ)ファイナルに出ることができなかったので、すごく長い時間調整することができ、楽しく練習、楽しく試合ができました。やっと2年前ぐらいの自分の気持ちが戻ってきた。ここ2年間、辛い思いの方が多かった。久々にうれしい。「スケートやってきて良かった」と思える試合でした。

羽生 良かった点はないです。頑張りました。頭も使いました。ルッツが抜けて「何か3回転増やせるかな」とか「どこで高い点数を稼ごうかな」って思ったけれど、やれることは限られていて。やろうとしただけで、できなかったのは悪いところですし。何て言ったらいいんですか、悪いところ。全部挙げますか? たぶん30分くらいしゃべりますよ。悪いところは…そうですね、頭と体を同時にコントロールできなかったかなって思っています。

-鍵山が3位になった

宇野 僕がこういう(若手の)立場でどれぐらいの順位だったか覚えていないけれど、僕も最近こっち側の立場だったので、すごい不思議な感じが。本当にどんどんすごくうまい子がでてきて「僕も一緒になってうまくなっていきたい」と思っていて。「追われる」っていう見方をされるかもしれないけれど、僕もまだ22(歳)なので、一緒に上を目指して成長していきたいと思っています。

羽生 男子だけじゃなく、女子も含めてこうやって4回転を跳ぶようになって、1つ1つのジャンプを見れば、追う立場でもあるんですよね。(自分は)4回転ルッツの確率が低かったり。それぞれのジャンプを考えてみれば追う立場だし、それぞれのジャンプ、技術を習得したいと思う。(佐藤)駿くんが公式練習で(4回転ルッツを)跳べているのを見たり(鍵山)優真のトーループの高さ、軸の強さを見習うことも僕らにもあるし。違うタイプの選手だからこそ、見習うところ、それを見て、うまくなっていくところは、いっぱいあると思うので。うれしいことだなと思っています。