さぁ年越しだ! ラグビー全国高校大会で1回戦を突破した札幌山の手は30日、Bシードの強豪で昨年の大会で敗れた中部大春日丘(愛知)と再戦する。29日は東大阪市内でラインアウトの確認などを中心に約2時間の練習を行った。高鍋(宮崎)との初戦でトライを決めたロック佐々木浩祐(3年)は「明日もボールキャリーでチームに貢献して勝ちたい」と息巻く。

間に合った。函館ラサールとの南北海道大会決勝で左足半月板を損傷。「全治6カ月」と宣告され一時はショックを受けたが、道大会後の10月28日の手術は成功。10日間の入院中には札幌近郊の親戚や故郷・美幌町からも両親が看病に訪れた。「感謝の思いしかない」。失った時間の分、手にしたものも大きかった。

札幌山の手への進学を希望した中学3年時は「けんかになった」ほど反対した両親も最後の花園に来てくれた。すでにOBリーチ・マイケル(31)の母校、東海大進学も決まった。「勝つことが恩返し」と佐々木。花園は、家族への感謝を伝える舞台でもある。【浅水友輝】