五輪金メダルを量産する至学館大の女子レスリング部が6日、愛知県内の道場で今年の初練習を公開した。昨年12月に復帰した栄和人監督(59)は、五輪イヤーの幕開けに「新生至学館」を強調。日本協会強化本部長時代のパワハラ問題で18年8月に退任。1年4カ月ぶりの監督復帰に「これからは、やらせる練習ではなく、よく話をして、選手に理解してもらってやりたい」と話した。

トップの指導を離れた後は「外から見たことが、勉強になった」。それまでの一方的な指導を反省。「いろいろと考えた」と振り返った。箱根駅伝で優勝した青学大の原監督ら、他競技の指導者からも刺激を受けて「心機一転、がんばってきたい」と話した。東京五輪で連覇を狙う川井梨紗子(25)と初出場の友香子(22)の姉妹、向田真優(22)の東京五輪代表3人も練習。7カ月後の金メダルを誓っていた。