就任31年目の御所実(奈良)竹田寛行監督(59)が教え子の奮闘をたたえた。前半は14-3とリードで折り返したが、後半に3本のトライを許した。最後は相手SO伊藤のDG成功で万事休す。試合後は目を赤くして「最後までやりきってくれた。満足しています」と選手たちをねぎらった。

決勝の舞台は4度目。過去3度と同じように、頂点は遠かった。

「ここ(決勝)に来るのがやっとじゃないですか。それでもここに立てたことを、褒めてあげたい」

来年度で定年を迎え、自らも節目となる。公立校を率いる名将は「また頑張ります」と口にし、会場から引き揚げた。