卓球五輪代表のエース、張本智和(16=木下グループ)が27日、五輪イヤー初の国際大会となるドイツオープンに向けて、羽田空港を出発した。2020年の強化ポイントはこれまでと一転して「バックハンド」と明言。張本は19年、苦手だったフォアハンドの練習に時間を割いてきた。「フォアの練習が7、8割だったが、今年はそれを半々にしないと、自分の持ち味が磨けない」。

18年はバックハンドレシーブ「チキータ」などを駆使し、グランドファイナル最年少王者となるなど、世界の卓球界に衝撃を与えたが、19年序盤はその戦術が研究され、フォア側にボールを集められていた。同年はフォア対策に重点を置き、弱点を克服しつつあった。

半年後に迫った五輪について聞かれ「お台場に大きなオリンピックマークができた。行けてはいないが、五輪ムードが出てきた」と語った。行ってみたい五輪施設を聞かれ「選手村です。たぶん入らないと思うので」と話した。