バレーボール男子Vリーグ2部に所属するヴォレアス北海道が、今季のホームゲーム2連戦中止に伴う費用救済へ、クラウドファンディング(CF)協力を呼び掛けている。広告費や会場演出費などの支出計420万円を目標金額に設定。募集終了時までに目標金額が集まらなくても、プロジェクト実施に使われる。協力者には公式タオルや来場者に配る予定だったパンフレットなど、支援金額に応じてリターン品を送る。

ヴォレアス北海道は新型コロナウイルスの影響で、2月29日、3月1日に開催予定だった帯広大会が中止になった。今季ホームゲーム計6試合のうち2試合がなくなり、チーム発足後初の赤字を見込んでいた。損失補填(ほてん)や活動資金の一部にするため、4月28日からクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で募集を始めた。

中止となった帯広大会は、リーグ戦最後の2試合。2位にいた北海道は連勝すれば自力優勝も可能なため、選手たちのモチベーションも高かった。シーズン終了と入れ替え戦の中止となり、その可能性がついえた。降旗雄平GMは「1部昇格となればホームゲームは今の3倍になる。チームレベルも高まるだけではなく、露出機会も増えたのに」と悔しい胸の内を話す。

大手企業がバックアップする実業団チームと比べ、北海道の経営基盤はそれほど盤石ではない。降旗GMは「(昨季まで)ギリギリ黒字が続いていた」。新型コロナの影響が影を落とす中、今季支えてくれたファンへの感謝を惜しまない。「この状況下ではなかなか新たな試合をお届けすることはできないが、(クラウドファンディングで)サポーターの方々を喜ばせたいです」と話している。

募集は来月15日まで(https://camp-fire.jp/projects/view/240914?list=sports_popular)。

【平山連】