ラグビー元日本代表で代表歴代最多の98キャップを誇る「ラグビー界の鉄人」こと、ロック大野均(42=東芝)が16日、19年W杯日本大会準々決勝前日に日本代表宿舎へ“極秘潜入”したことを明かした。

ラグビージャーナリストの村上晃一氏とともに「カンタベリージャパン」が企画したインスタグラムライブに参加。昨年10月19日、W杯準々決勝で南アフリカ代表と対戦する日本代表を激励したく、試合前日に直撃したことを暴露した。

「あの時は、どうしても選手に直接会いたいと思ってしまい…呼ばれてないのに(W杯4大会連続出場の)トンプソンに連絡して、ワイン1本片手にホテルへ行ってしまった。リーチや山中らみんなが、本当に良い表情で『最高のチームだ』と感じた」

W杯3大会連続出場した鉄人は、15年W杯イングランド大会の南アフリカ戦が「ベストメモリー」と言う。優勝候補の南アフリカを撃破し、歴史的快挙を遂げた。試合後の相手選手たちの心優しい対応だけでなく、南アフリカファンから自国の国旗に「サインください」と求められて感動した。「さすが、ラグビーが文化として浸透している国だと思った。選手だけでなく、ファンも相手のことを尊敬し、試合に勝ったことに喜びすぎた自分が恥ずかしくなった」。

高校時代まで野球部で、日大工学部1年時からラグビーを始めた。異色の経歴を持つ42歳の鉄人は、今でもラグビー愛は当時と変わらない。「相手に思い切りぶつかって、タックルしたり、グラウンド内では非日常的なことが褒められる。この非日常がすごく好き。そして、試合後は相手と握手してビールで乾杯!! もう、最高でしょ」と、大好きなラグビーへの熱い思いを語っていた。