元プロ野球の球団社長がオーナーを務めるバスケットボールチームが、4選手とユニークな契約を結び直した。

バスケットボールリーグB3の埼玉ブロンコスは2日、モーガン・ヒカル・エイケン(25)と、選手兼アシスタントデザイナーとして来季の契約を1日付で結んだと発表した。ポイントガードのモーガンは、アパレルブランドを手掛けてきた経験も生かし、今後はチームグッズのTシャツをデザインするなどの構想がある。チームを通じて、「しっかりトレーニングを積めている。デザインの部分でも、自分の経験をチームに還元したい」とコメントした。

情報発信者としての役割も期待され、チーム公式SNSアカウントのディレクションなどを任される予定。コートでは、身長175センチと小柄ながら抜群のジャンプ力でダンクシュートを決めることができる。

今季キャプテンを務めた田中良拓は主将兼アカデミーコーチ、若手の山口力也と吉川治耀は選手兼アカデミーコーチ補佐として契約した。

埼玉は今年3月、プロ野球DeNA初代社長の池田純氏がオーナー兼取締役に就任。同オーナーは、「コロナで先行きがよくわからない中、経営戦略をより一層、選手にも理解してもらう重要性が高まった。“二足のわらじ”を理解してくれ、将来のブロンコスを背負ってくれる可能性のある選手たちとのみ契約できる運びとなった」などと説明した。