新潟BBラビッツの新人司令塔、G二渡琴音(ふたわたり・ことね、23)はケガから完全復活を果たし、Wリーグで活躍することを今シーズンのテーマにしている。

順大3年の11月、左ひざ前十字靱帯(じんたい)を断裂。ケガの影響を引きずりながら大学バスケを終えた。今はスピーディーな動きに不安の色はない。「リハビリをしながら、体を作っていく」。二渡は練習に全力を傾け、同時にケアにも気を配る。1日の全体練習開始までは、患部の左ひざに適度な負荷をかける自主トレを続けた。これからはメディカルスタッフの指示を仰ぎながら、リハビリメニューを取り入れる。

「流れを変えられる選手になりたい」。持ち味のドライブでリズムをつくるタイプ。そのイメージを実践するためにも、不安要素は消さなければならない。大学3年秋に負ったケガは全治8カ月。4年夏に復帰したが主将を務めていたこともあり、患部をかばいながらプレーした。ケガの回復よりチームを優先した。

Wリーグでは隙は見せられない。自分の調子を整えることがチームの貢献につながる。大滝和雄監督(74)からも「それぞれが役目を果たすことが大事」と言い聞かされた。「チャレンジしていきたい」。旺盛な向上心で道を切り開いていく。

◆二渡琴音(ふたわたり・ことね)1997年(平9)6月8日生まれ。群馬県出身。笠懸小1年でバスケを始める。藤浪中3年の時に女子U-15トップエンデバー選出。明星学園では同期入団の西垂水美桜とチームメートで、3年の全国高校総体ベスト4。順大4年のインカレは2回戦進出。163センチ、60キロ。背番号6。