全日本柔道連盟(全柔連)は16日、国際柔道連盟(IJF)が世界中の柔道ファンらに向けた手軽に取り組めるトレーニング動画「Judo Fit」を公開したと発表した。

新型コロナウイルスの影響で練習が制限される中、トップ選手たちが相手と組み合わずにチャレンジできるエクササイズ動画を投稿。年齢や競技レベルに問わず、トップ選手たちが取り組む一流のトレーニングに挑戦できる。政治問題で母国イランを離れた18年世界選手権男子81キロ級金メダルのサイード・モラエイ(モンゴル)は、逆立ちしながら壁の上り下りを繰り返す、難易度の高いトレーニングを披露。階級によってトレーニング方法も異なり、ユニークな動画もある。

全柔連もこのプロジェクトに賛同し、コンテンツプロジェクトチームが参加者を募るために「#judofitjapan」の#を活用した国内プロモーションを展開する。現役ボディビルダーで「バズーカ岡田」の異名を持ち、柔道男子代表の体力強化部門長を務める岡田隆氏は「柔道の稽古が制限されている今を制す者こそが、未来の勝者となる。鍛えて備えろ!」と熱く呼び掛けた。12年ロンドン五輪女子78キロ超級銀メダルで、コマツ女子柔道部監督の杉本美香さんは「どんな時でも柔道が好きだからつながれる。日本中、世界中の柔道家たちと一緒にレッツトライ!」とコメントした。