F1の第2戦シュタイアーマルクGPの予選が行なわれ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。

豪雨のため土曜のセッション全ての実行が危惧されており、直前のフリー走行3回目もキャンセルとなったが、予選は雨脚が弱まるのを待って46分遅れで開始。予選最後のQ3はハミルトンとマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)の争いとなったが、ハミルトンだけが1.216秒差という異次元の走りでポールポジションを獲得してみせた。「なんてトリッキーな1日だろう。全く前が見えないし、僕も最後にあわやという場面があったんだ。でも僕はこういうコンディションで走るのも大好きだ、昔からこの何倍も酷いコンディションで走ってきたからね」。フェルスタッペンは最後のアタックでフェラーリのセバスチャン・フェッテルと交錯してスピンを喫したが、それがなくてもハミルトンには勝てなかっただろうとした。「全体としては良い予選だったけど、Q3は雨量が多くてアクアプレーニングが酷くてパワーをかけるのが難しかった。それでも2位は悪くない。視界は酷くて6秒後方を走っていても前走車の水煙でブレーキングポイントを目視することも出来なかった。最後はスピンしてしまったけど、あれが上手くいっていてもルイスを打ち負かすことは難しかったと思う」。(米家峰起通信員)