最優秀プログラム賞(MostEntertainingProgram)はアイスダンスのガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン組(フランス)が受賞した。他にエフゲニア・メドベージェワ(ロシア)、ケビン・エイモズ(フランス)が候補になっていた。

18年平昌五輪銀メダルのカップルは、昨季のリズムダンスで米国のテレビドラマ、映画の「フェーム」を題材に独自の世界観を作り上げ、同時に結果も残した。80年代に人気を誇った作品からイメージを広げ、パパダキスはタイツ調のビビッドカラーの衣装も話題を集めた。

パパダキスは「80年代は私たちの時代ではない。生まれる前ですから。その中で80年代の音楽を聴き、すごく楽しいなと。私たちの取り入れた動きは、そこでジョークで試していた動きもあります。これを入れていこうと」と製作過程を振り返った。

 

◆ガブリエラ・パパダキス 1995年5月10日、フランス・オーヴェルニュ生まれ。4歳で競技を始める。シゼロンと組んだジュニア時代はフランスのカップルとして、ジュニアグランプリシリーズの優勝、ファイナルでの表彰台など「初」の快挙を達成。シニア転向初年度の13-14年シーズンこそ、競技会で国際大会でのメダルに届かなかったが、14年のオフに拠点をカナダ・モントリオールに移すと、同年中国杯、フランス杯で連勝するなど飛躍。15年の世界選手権では逆転優勝で、フランスのカップルとして7年ぶりの頂点に立った。10代での優勝は75年のモイセーワ以来40年ぶりだった。18年平昌五輪では、リズムダンスで衣装がはだけるアクシデントがあり2位になると、フリーダンスでは自己ベストを記録しながら銀メダルとなった。166センチ

 

◆ギヨーム・シゼロン 1994年11月12日、フランス・モンブリゾン生まれ。7歳で競技を始め、9歳の頃にコーチだったパパダキスの母親の勧めでカップルを結成。以降、相性抜群の演技で、数々のタイトルを獲得した。5月に自身のSNSで同性愛者であることを公表した。186センチ。