アメリカンフットボールの学生日本一を決定する「甲子園ボウル」が、今季は別会場で開催される可能性が浮上した。

14日、主管する関西学生連盟が大阪市内で会見。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で無観客開催も視野に入れており、同連盟の山田恒治専務理事は「費用の問題もある。(無観客開催の場合は)別の会場になる可能性もあります」と明かした。

この日、日本学生協会は全国8地区の代表が日本一を争う全国大学選手権の中止を発表。09年以降、同選手権の決勝として位置づけられてきた甲子園ボウルは、今季は関西学生連盟が関東学生連盟の代表校を招待する08年までの東西大学王座決定戦の方式に戻す見通しだ。

戦後、甲子園が使用できるようになった1947年に、同大と慶大との間で第1回大会を開催。甲子園の改修工事のため、60年に西宮球場、07~08年には大阪・長居陸上競技場(現ヤンマースタジアム長居)に会場を変更した例はあるが、長く大学アメフトの夢舞台として歴史を重ねてきた。

山田専務理事は「甲子園ボウルはできればいいですが、どうなるかはわからない。できない可能性も、無観客の可能性もある」と説明。大会方式は今後決定していくが、先が見えないコロナ禍のなかで、最善の方法を探る。【南谷竜則】