16年リオデジャネイロ五輪で日本バドミントン界史上初の金メダルを獲得した女子ダブルスの高橋礼華(30=日本ユニシス)が引退の意向を固めたことが分かった。ペアを組んでいた松友美佐紀(28)は金子祐樹(26)と混合ダブルスで現役を続行する方針。19日にオンラインで2人そろって会見を開く。

現在、タカマツペアの東京五輪選考レースポイントは6位ながら、福島、広田組、永原、松本組に次ぐ日本人3番手で、2枠の出場権を獲得するのは厳しい状況になっていた。関係者によると「(コロナ禍で)練習ができなくなり、試合もない状態だった。モチベーションを保つのが難しかったのかもしれないですね。詳しくは明日の会見で語ると思います」と話した。

19年は、過去最多の21大会に出場。大きなケガもなく1年間フル回転したが、5月からの五輪選考レース後は優勝することができず、準優勝が4回。今年3月の全英オープンでは世界ランキング1位の中国ペアを破るなど奮闘したが、準決勝でフクヒロペアに敗れ、出場が絶望的となった。同大会後コロナ禍により、選考レースが中断。6月のチーム練習再開後は、高橋も元気に参加していたが、大会が次々と中止になっていく中、モチベーションの維持が難しくなっていた。

◆高橋礼華(たかはし・あやか) 1990年(平2)4月19日、奈良県生まれ。聖ウルスラ学院英智中学ー高校。高校時代に松友とペアを組み、3年時インターハイ優勝。09年4月日本ユニシス入社。14年10月日本勢初の世界ランキング1位。同12月スーパーシリーズファイナルで日本勢初V。国際大会優勝25回。妹の沙也加はシングルス日本代表。三代目J Soul Brothersの大ファン。165センチ、右利き。