米国テニス協会は、4回戦で失格となった世界1位のノバク・ジョコビッチ(33=セルビア)にコート上での行為に1万ドル(約110万円)、その後の記者会見を行わなかったことに7500ドル(約83万円)の罰金を科した。勝ち上がった4回戦までの賞金25万ドル(約2650万円)も没収となる。

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ジョコビッチの失格は、4大大会規則の「スポーツマンらしくない違反行為」によるものだ。6日に行われた4回戦第1セットの第11ゲーム後、バックフェンスに打った球が女性線審の喉に直撃。線審は座り込み、大会レフェリーと審判長が協議の上、一発での失格が言い渡されていた。この違反の最大罰金は2万ドル(約220万円)なので、半額というのは、故意ではないことが考慮されてのものだろう。一方で賞金が全額没収となるのは、罰金が半額となったからと考えられる。ファンの中は「線審の態度が大げさで失格になった」という意見もあるが、ジョコビッチは「彼女には何の落ち度もない」と声明を出している。