20年ユース五輪(オリンピック)金メダリストの鍵山優真(17=星槎国際高横浜)が初優勝した。前日のショートプログラム(SP)を87・26点の首位で出て迎えたフリー。冒頭の4回転サルコー、4回転トーループ-3回転トーループや前日は失敗していたトリプルアクセル(3回転半)2本を決めるなど188・61点をたたき出し、合計275・87点で頂点に立った。シニア転向1年目で、2位に49・25点差をつける圧巻の初Vとなった。

-スコア

「まだ実感がない。あんまり点数を気にしていなくて、演技にひたすら集中しようと意識していたので、今日はノーミスに近い演技ができて良かったです」

-前半から良かった

「前半はすごくうまくまとめられたと思っていて、4回転サルコー2本の構成からトーループ2本の構成にしたら、すごく安定するようになったので変えて正解だったと思っています」

-今日の後半の演技は

「昨日は慎重になりすぎたので、今日は最後まで、転んでもいいから思い切りやろうと思っていた。演技の前、お父さんに『常にチャレンジャーだから』って言われて、思い切りできました」

-フリーは取り組みはじめて少ししかたっていないプログラム

「東日本で転んじゃったので、コレオの部分は慎重になったんですけれど、最後のステップや表現はかなり良くできたと思います」

-五輪に出場した父(正和コーチ)もNHK杯では優勝できなかった

「そうだったんですか(笑い)? 急に言われちゃったんで、何にも言葉がでなかったんですけれど、お父さんのリベンジが今回は果たせたんじゃないかなと思います」

-将来は

「今は将来より、全日本に切り替えているので。もちろん将来は五輪を目指していますけれど、次の全日本でショートもフリーもノーミスできるようにしたいと思います」