県内無敵の仙台育英(宮城)は全国上位を狙う。25大会連続27度目の花園出場。前回は尾道(広島)に7-57で敗れ、3年連続初戦敗退を喫した。SO青沼駿昌主将(3年)は「全国レベルを知れた。悔しさを晴らすためにも、全国で勝ち上がっていきたい」と雪辱に燃えている。

コロナ禍の自粛期間は、選手1人1人が個のレベルアップを目指した。青沼主将は「全体練習ができない不安もあったけど、個人にフォーカスしてやっていこうと」と選手間で意識を統一。筋力トレーニング、ランニングで汗を流した。また、ビデオ通話で1回に10人ほど集まり、コミュニケーションを取るなど最善を尽くした。

今年2月に行われた東北大会新人戦では、5年ぶりの王座奪還を果たした。全国高校選抜の切符もつかんだが、無念の中止に肩を落とした。3年生にとっては、今年最初で最後の全国舞台となる。青沼主将は「泣いても笑っても、最後の大会。自信を持った状態で臨みたい」と意気込んだ。【佐藤究】