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今日の1枚

日刊スポーツが蓄積してきた写真の中から厳選して紹介します。

2018年12月24日
2018年12月24日

18年12月、全日本フィギュアスケート選手権を制した宇野昌磨(中央)は、高橋大輔(右)と田中刑事と一緒に記念撮影を行う。


今日の出来事

羽生結弦が精密検査で「尿膜管遺残症」と診断され、手術を行う(2014年)

激動の1年間の締めくくりに、またも困難が待っていた。日本スケート連盟は30日、フィギュアスケートのソチ五輪金メダリストの羽生結弦(20=ANA)が精密検査で「尿膜管遺残症」と診断され、同日手術を受けたと発表した。約2週間の入院と約1カ月の安静加療が必要で、2連覇が懸かる来年3月の世界選手権(上海)出場に影響を及ぼす可能性も出てきた。

2月のソチ五輪での金メダル、3月の世界選手権での初制覇から始まった14年。今季は初戦となった11月の中国杯での激突事故で、腹部挫傷など全治2、3週間のけがを負った。故障を抱えて万全でない状態ながらも、GPファイナルでは復活優勝で2連覇を果たした。そして、28日まで行われた全日本選手権で3連覇。「疲れた~。やっと年が終わる」と感慨深げに振り返っていたが、年の瀬までも病院内のベッドの上で過ごすことになった。

腹部にはファイナル期間中から断続的な痛みがあった。中国杯での激突との直接の因果関係はないとみられるが、関係者は「あの激突がなかったら起きなかった症状だったと思う」とも見解を述べた。

降り掛かる困難を「壁」と称し、「壁を乗り越えた先には壁しかない。でも、人間はそういう風に課題を克服したら次の課題にいくのかな」と進化の糧にしてきた。約3カ月後に行われる世界選手権までの調整期間は、順調に回復すれば2カ月弱ある。今度はこの経験をどう血肉としていくのだろうか。