関西学院(兵庫)が、完封勝ちした。

前半12分、ラインアウトからSH柿本、SO高見とパスをつなぎ、最後はトライゲッターのCTB山本が先制点を奪った。同22分では、ハーフウエーライン付近で左に展開。WTB立巳が独走し、フォローにつないでトライを決めた。後半20分、敵陣22メートルラインでボールをもらったプロップ市川はタックルに入った相手2人を突き飛ばし、ダメ押しのトライを決めた。

先制トライを決めた山本は、この試合チームが決めた6トライ中、3トライを挙げた。副主将も務める山本は「みんな緊張して動きが悪かったので、僕が前に出てチームに勢いを与えたかった」。加えて5GK、1PGも決め、43得点中28点と半分以上を荒稼ぎする大暴れだった。

FW陣も力で上回った。フッカー平生主将は173センチ、100キロの肉体で突っ込み、防御の穴をこじあけた。「ディフェンスの部分は良かった。アタックも1人1人前に出られたと思う」と手応えをつかんだ。

同校の過去最高の成績は4強。記録更新に向け、初戦で勢いを付けた。