16大会連続16回目の出場となった日本航空石川(石川)が、前大会王者の桐蔭学園(神奈川)を苦しめた。

前半は徹底したディフェンスでノートライに抑え、PG(ペナルティーゴール)2本で後半へ。0-6からの逆転劇を目指したが、ペナルティーを重ね、ペースを握られて、0-37と力尽きた。

元留学生で就任1年目のシアオシ・ナイ監督(31)はトライを許さず、0-6だった前半を「いいタックルも入って、プラン通りにロースコアに持ち込めた」と評価しつつ、後半は「疲れで足も止まった。特に規律が守れずにペナルティーを取られたことが一番の反省です」と話した。

フッカー高原照英主将(3年)もコンタクトの面では「僕らはいつもトンガの留学生を相手にしているので(桐蔭学園を)それほどとは思わなかった」という。反省が口を突いたのは、やはり規律の面だ。「自分たちは“前に前に”という気持ちが強くなり、倒れた時にノット・リリース・ザ・ボールや、ダブルモーション(の反則)をとられてしまった。桐蔭さんは規律が徹底していた」と話した。