東海大大阪仰星(大阪第1)のWTB御池(おいけ)蓮二(2年)が貴重な先制トライで8強に導いた。

前半16分、ゴールまで約30メートルの左ライン際で転がったボールを持つと、外、内、外とステップを切って、一気にインゴールへ飛び込んだ。駆け寄った仲間と抱き合い「なかなか1トライ取れない中で抜けて、チームにいい影響を与えられた」と喜んだ。

序盤から長崎北陽台の堅い防御に阻まれ、なかなか得点につながらない展開が続いていた。御池は初戦となった2回戦の佐賀工戦は、後半19分からの途中出場。元日本代表のOB大畑大介氏(45)と同姓で注目を集め、先制トライを挙げていたWTB大畑亮太(3年)と入れ替わってピッチに立っていた。湯浅大智監督(39)は「今年は試合が少ない中で緻密に積み重ねてきた良さがある。強みじゃないですかね」とWTB陣に着目。この日は大畑を右に回し、左WTBで先発した御池が期待に応えた。

御池にとってもチーム内の競争は、励みになる。

「WTBは層が厚いけれど、厚い中で、自分もいい影響を与えたいです」

狙うは3大会ぶりの優勝。ここからさらにギアを上げる。【松本航】