東福岡(福岡第1)と東海大大阪仰星(大阪第1)はともに3トライと譲らない大激戦で引き分け、抽選の結果、東福岡が準決勝に進んだ。

先手をとったのは東海大大阪仰星だが、その後に東福岡が3連続トライ。そこから東海大大阪仰星が食らいつき、後半21分にプロップ前川直哉(3年)のトライ、SH藤田海元(3年)のゴールで追いついた。

東福岡は後半24分の勝ち越し機でPGを失敗。ロスタイムに得たペナルティーではスクラムを選択し、トライを奪いにいったが、東海大大阪仰星が意地で守り抜いた。

後半だけで48分を超える大熱戦。最後は抽選で明暗を分けたが、両者がたたえられる試合となった。

東福岡のロック永住健琉主将(3年)は「封筒を開けた瞬間にうれしい気持ちと、東海大仰星の分も必死で戦う気持ちになりました」。永住主将と握手したという、東海大大阪仰星のSO近藤翔耶主将(3年)は目を赤く腫らして「東福岡はスペシャルな相手。もっと戦いたい、もっとやりたいと思っていました。味方だけでなく、30人で試合をしているような感じがした。勝敗はあるけれど、一体感というか、プレー中にノーサイドが先に来ているような気がしました」とロスタイムの激闘を振り返った。

 

◆最強のライバル対決 花園での東福岡-東海大大阪仰星戦は東福岡の4勝5敗1分け。すべて準々決勝以降で激突。初対戦の83回大会(03年度準々決勝、東海大大阪仰星34-22東福岡)を除き、2戦目以降の8戦は4勝4敗、その試合に勝った方が優勝している。