全国高校ラグビー大会は9日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で決勝が行われ、ともにシード校の桐蔭学園(神奈川)と京都成章が対戦する。総合力で桐蔭学園が優位に立つ。京都成章は自慢の防御が勝機を引き寄せる鍵になる。

2連覇を狙う桐蔭学園は、ロック青木ら経験豊富な重量級FWの推進力が抜群。バックスには突破力のあるFB秋浜らを擁して、隙がない。準決勝では低いタックルの大阪朝鮮高(大阪第2)に苦戦したが、後半は攻め方を修正して圧倒。対応力が非常に高い。

決勝の舞台に初めて挑む京都成章は、堅固なディフェンスを武器に勝ち上がってきた。ロック本橋を中心としたFWは強力だ。準決勝の終盤は東福岡(福岡第1)の猛攻をしのいだ。激しいタックルで、桐蔭学園の多彩な攻撃をどこまで抑え込めるか。攻撃ではSO辻野のキックもポイントになる。

準決勝から決勝まで中1日ではなく、今回は中3日と間隔が空いた。互いにフレッシュな状態で大一番に臨めそうだ。