柔道の総本山の東京・講道館は12日までに、新春恒例の鏡開き式を行った。例年は約500畳の大道場に300人以上が参加するが、今年は新型コロナウイルス感染拡大により関係者約50人に制限して実施された。

日本代表選手が子供たちに直接指導する稽古はなくなり、式典内容も大幅に短縮された。大勢の参加者が式典後に畳に座り、肩を寄せ合いながら無病息災を願ってお汁粉を口にする恒例の伝統行事も中止に。代わりに、持ち帰り用の特製「紅白まんじゅう」が振る舞われた。

東京五輪では、海外選手の調整会場として利用される。講道館の上村春樹館長は「お汁粉会はやりたかったね…。寂しいけど、感染対策を万全にして実施できたことは良かった。(コロナ禍で)先が見えないけど、東京五輪に向けて準備を進めたい」と話していた。