チーム最年少が上位浮上へのカンフル剤になる。バスケットボールBリーグ1部レバンガ北海道の特別指定選手、中村拓人(大東大2年)が19日、札幌市内で加入会見を行った。

19歳での同登録は昨季、21歳で登録された杉本天昇(日大4年)を抜くクラブ最年少。大学在学中のため3月末までの登録となるが、若きポイントガードは「短い期間だが、いろんなことを吸収していきたい」と意気込んだ。

まずは同世代トップのPGとの直接対決に意気込む。登録手続きは完了しており23日のホーム横浜戦(札幌・北海きたえーる)から出場可能。相手には昨季から特別指定選手としてBリーグでプレーする同ポジションの河村勇輝(東海大1年)が在籍している。1学年下の存在に「負けていられない。もし使ってもらえたら速い展開のプレーに持ち込みたい」と気を引き締めた。

3月20、21日には兄浩陸(ひろむ、23)が在籍する大阪との対戦が控える。昨年までは同じ大東大で共闘。今季は大阪で既にPGとして主力級の活躍を見せている3学年上の兄の存在は、大きな刺激材料でもある。北海道への特別指定登録が決まった際は「同じ舞台で切磋琢磨(せっさたくま)しよう」とメッセージを受けており「高いレベルの中で兄とマッチアップできたら」と思い描いた。

清永貴彦GM(46)は中村について「長い手を用いたアグレッシブなプレーに加え、ボールを持ったときに安心感を与えられる選手。育成に力を入れたいという思いと、将来的にこのチームを選んでもらえたらという思いもある」と説明した。昨季限りで折茂武彦社長(50)が現役引退。今季は宮永雄太監督(39)のもと新体制にかじを切ったが現在、東地区最下位と苦戦している。将来の獲得を見据えながら若い才能を育成し、リーグ制覇を狙えるチームへの進化、発展を図っていく。【永野高輔】