全国大学ラグビー選手権で、悲願の日本一を達成した天理大が、2連覇を誓った。27日、荒井正吾奈良県知事を訪問し、優勝報告を行った。

小松節夫監督(57)は「新たな挑戦として2連覇を目指して頑張っていきたい」と話した。今回初の全国制覇を達成したメンバー15人のうち、9人が4年生。新体制で大きくメンバーが入れ替わるが、関西勢としても36大会ぶりに優勝を果たした先輩の背中を追い、努力を重ねる。

主将を務めた松岡大和(4年)は「今回優勝したことは後輩にとってものすごくいい経験。追われる身になるが、2連覇を目指して頑張ってほしい」とコメント。

松岡はフランカーとして、トップリーグ(TL)NTTドコモへの加入が決定している。新型コロナウイルスの影響でTLの開幕が延期されているが「次のステージに向けて、まずは試合に出られるように初心に帰って頑張りたい」と意気込む。さらに「日本代表に入ってまた天理のメンバーと一緒に試合ができるように」と先も見据え、新たなステージに進む。

松岡から、大学ラグビー選手権のウオーミングアップで使用した、メンバーのサイン入りボールを手渡された荒井知事は「関西にとっても大きな意味のある優勝。いい物を見せてもらった」とほおを緩ませた。