錦織、西岡が検査対象者となったことが分かった。テニスの全豪オープン前哨戦に出場している選手や関係者が宿泊しているメルボルンのホテルで、従業員1人が新型コロナウイルスで陽性となったため、4日、選手や役員ら約500人が隔離され検査を受けることになった。

その対象者として、日本男子のエース、錦織圭(31=日清食品)、同NO・2の西岡良仁(25=ミキハウス)の2人が該当することが現地への取材で分かった。錦織、西岡は同ホテルで2週間の隔離。その後、錦織だけは別のホテルに移動したが、接触が疑われるために検査対象となった。

女子のエースの大坂なおみ(23=日清食品)は、オーストラリアに入国したのがアデレードで、同地で2週間の隔離を行ったため、検査の対象者には当たらない。また、ダニエル太郎(28=エイブル)は同じメルボルン市内でも異なったホテルでの隔離だったため、検査の対象からは外れた。対象ではない選手らは、試合が中止になった4日も、会場での練習が許可されているという。

検査結果は約6時間が必要とされているため、4日のうちに、翌日の試合の予定を組めるかどうか不明なところもある。また、この日、全豪オープン本戦の組み合わせが行われる予定だが、これも選手の検査結果が判明しないと可能かどうか分からない。

全豪オープンのタイリー大会ディレクターは4日午前に会見し、対象選手と関係者は507人だと明らかにした。また、濃厚接触者としてホテル関係者50人が14日間の隔離となる。「選手の検査から陽性者が出るとは考えにくい。全豪も月曜から、前哨戦は明日の金曜から始める」と、当初の予定通りと強調した。