19年ラグビーW杯日本代表でパナソニックのWTB福岡堅樹(28)が20日、トップリーグ(TL)開幕戦のリコー戦後に自身のツイッターを更新し、順大医学部に合格したことを明かした。

「報告」と題し、「このたび、順天堂大学医学部に無事合格することができました! この挑戦は、本当に多くの方々の助けがあって成し遂げられたと思います。この感謝の気持ちを忘れずに、また新たな挑戦の道を歩んでいきたいと思います。応援よろしくお願い致します!」(原文まま)とつづった。

さらに、通っていた医学部予備校の仲間や先生らにも感謝の気持ちを伝えた。医学部専門予備校「YMS」の合格体験談として写真付きで記事も掲載され、「合格者の声」として福岡が紹介されている。この日の開幕戦直前にネットで合格を確認し、「合格を手にしたばかりでこの達成感を言葉にするのが難しいくらい興奮しています。正直、まだ実感がありません。医学部合格は現役高校生、1浪と続けて挑戦しても突破できなかった10年来の大きな目標だったからです」と心境を吐露。競技と受験勉強の両立に苦労したことも明かし「自分で決めた目標や夢は必ずかなえることができると信じてきて、本当に良かったです」と安堵(あんど)した。

予備校の先生らには、受験対策だけでなく、医師になる上での心構えも学び「面接試験も突破、第一志望の順天堂大の合格を勝ち取ることができました」と感謝した。

福岡県古賀市出身。福岡高時代に医学部受験に失敗。筑波大医学専門学群を目指し、1浪時のセンター試験の正解率は約9割のB判定だったが、2次試験で不合格。後期試験で筑波大情報学群に進学し、競技を続けていた。

 

◆福岡堅樹(ふくおか・けんき)1992年(平4)9月7日、福岡県古賀市生まれ。5歳でラグビーを始める。福岡高3年時に全国高校大会(花園)に出場。医者志望で複数の大学からの誘いを断り、1浪後に筑波大(情報学群)に進学。大学では2度の大学選手権準優勝に貢献。15、19年W杯日本代表。15人制代表キャップは38、7人制同キャップは4。祖父は内科医、父は歯科医。175センチ、83キロ。血液型A。