B1新潟アルビレックスBBは18日、サンロッカーズ渋谷戦(20、21日、アオーレ長岡)に向けた練習を中之島体育館で行った。練習後、SG西田優大(22=東海大4年)、PG水野幹太(22=法大4年)、スタッフの半杭(はんぐい)隆治アナリスト(22=東海大4年)の今春大学を卒業する3人にチーム特製の“卒業証書”が授与された。

チームメートが囲む中、“卒業式”が行われた。練習後、西田、水野、半杭アナに池田雄一主将(37)、副主将の佐藤公威(36)、オフコートキャプテンの石井峻平(25)から卒業証書が手渡された。大きな拍手の中、3人は照れ笑いを浮かべた。

西田は「チームで祝ってもらえるとは思っていなかった」とサプライズを喜んだ。卒業証書は前山明日翔マネジャー(26)の手作り。「新型コロナウイルスの影響で学生生活を楽しめなかったと思う。新潟に来てくれたことへの感謝と今後の活躍を期待して書きました」。書道6段の腕を生かし、合流してからの各自のエピソードなどを記した。ほかに練習中の写真などを集めたミニアルバムも作成。完成に1週間を費やした。

チームの心のこもった祝福に、今月1日にチームに加わったばかりの半杭アナは「温かく受け入れていただいて本当にうれしいです」。東海大の卒業式は25日。西田は出席するがコロナ禍のため学部単位の式になる。半杭アナは島根スサノオマジック戦の資料作りのため欠席。法大の水野はアウェー千葉ジェッツ戦と重なる24日が卒業式のため出席できない。水野は「授業はリモートばかりで勉強した気がしない1年だった。でも、チームのおかげであらためて社会人になるんだという気持ちになった」と自覚を話した。

青木勇人監督代行(47)は「これから一挙手一投足がプロ選手として見られる。責任感を持って頑張ってほしい」と激励した。SR渋谷には昨年12月のアウェー戦で2連敗。リベンジマッチを前に、ほのぼのとしたムードで結束を強めた。【斎藤慎一郎】