SP9位だった宇野昌磨(23=トヨタ自動車)は、第1グループに登場した。164・96点だった。

世界初の成功を目指したトリプルアクセル(3回転半)-4回転トーループは冒頭に挑んだが、後半の4回転トーループで転倒した。続く4回転フリップは見事に着氷。しかし直後に単発の4回転トーループでもバランスを崩して、手をついた。

 

演技後の主な一問一答は以下の通り。

 

-冒頭の連続ジャンプは

決して調子のいい状態ではなく、皆さんの順位がかかっているチーム戦の場でこのような挑戦をさせていただいたことに申し訳なさもありますが、本当にありがとうございますと心から感謝しています。

-チームメートから

全員としゃべっている訳ではないが、もとが個人競技っていうのもありますし、みんながチームに貢献したいという思い、足を引っ張りたくないという思い、力が発揮できなかった選手には失敗をどうこうではなく、その人その人がみんな満足してくれればいいと全員が言っていました。チームメートに今回は支えられてばかりで、本当に僕が正直この国別対抗戦に出ないことが、別の選手が日本にはたくさんうまい選手がいます。その選手が出る方が間違いなく優勝につながった。この場に立っているのにショート(プログラム)の時に自分の心の中で迷いがありました。本当に皆さんに申し訳ない。今できることは応援すること。明日、この後のゆづくん(羽生)の演技が待っています。心から全力で応援したいと思います。

-今大会を振り返って

僕は世界選手権ですごく満足していました。シーズンを締めくくるつもりでした。でもこうして国別対抗戦に立っています。自分の中ではチャレンジするのがこの試合の意義と思っていました。チームに貢献するのも大事。試合に立った瞬間から挑戦だけでなく、失敗をするたびに悲しい気持ち、ふがいなさ、失敗の仕方もいいものではない。前向きな失敗をしていませんでした。今、振り返ればどうして早く覚悟を決められなかったんだろうと後悔していますが、まだ来シーズンいい意味でいい形で終わらなかったことを逆にプラスにつなげられるように。このシーズンオフ、アイスショーもありますし、続けたいと思います。

-今後の課題は

この大会に向けて、世界選手権終わってからの過ごした方、正直、国別に向けての練習の覚悟が足りてなかった。気持ち、練習のしかたを改善する前に、早く覚悟を持つべきだった。世界選手権で感じたり、全日本で感じた、トップへの力不足、もっと成長したいというのを持ったまま、シーズンオフをすごし、ちゃんと休んで、ちゃんと練習して、頑張ることも大切だけれど、自分の心を、もっとフィギュアスケートを楽しめるようにしたい。