東京五輪競泳男子800メートルリレーの日本代表に内定した高橋航太郎(27=自衛隊、静岡市出身、静岡東高出)が26日、静岡市役所で田辺信宏市長(59)を表敬訪問した。同市では5人目の五輪水泳出場者となり、市初となる競泳でのメダルに期待がかかると紹介された。「自分にまだ伸びしろがあると思うので、残り3カ月間、五輪に向けて(練習を)頑張りたい」と意気込んだ。

内定を決めた今月の日本選手権では、決勝の残り10メートルを息継ぎせずに泳ぎ、4位に入った。「五輪に行くかビリになるかの覚悟で臨んだ。最後の10メートルで隣の選手が見え、絶対負けない、五輪に行くんだという気持ちで泳ぎ切った」と振り返った。

選考会で記録した自己ベストの200メートル1分47秒93を上回る、同46秒台を目標に練習を重ねる。田辺市長の「本番での活躍にエールを送りたい」というかけ声の後、市役所に勤務する静岡東高出身者らから大きな拍手で激励された。【倉橋徹也】