カーリング女子世界選手権(カナダ)に日本代表として出場し、1次リーグで敗退した北海道銀行が9日、オンライン会見に臨んだ。

1次リーグは5勝8敗で14チーム中11位に終わった。上位6チームに入って1次リーグを突破すれば日本の22年北京五輪出場枠を獲得できたが、今大会では逃した。

スキップ吉村紗也香(29)は「目標にしていた予選突破、五輪出場権獲得には届かなかったが、最後まで諦めずチーム一丸で戦うことができた」と振り返った。

氷への対応がうまくいかず、ペースをつかめない試合が多かった。リード船山弓枝(43)は「もっと細かく突き詰めていけばもっと勝利に持っていける。世界との差を受け止めながら今後につなげていけたら」と前を向いた。開幕後にテレビ中継スタッフから新型コロナウイルス陽性反応者が出て試合が延期になるなどスケジュールが変わった。選手にとっては集中力を維持して調整するのが難しい大会だった。

今後はロコ・ソラーレとの北京五輪の日本代表決定戦(9月、稚内)が控え、代表権を獲得すれば、五輪最終予選(12月に開催予定)で五輪切符を目指す。吉村は「このタイミングで世界で戦えたのは大きな経験。経験したものや課題をチームで共有しながら9月に向けて一から頑張っていきたい」と気持ちを切り替えていた。