ラグビーのトップリーグ(TL)神戸製鋼は14日、今季8強の原動力となった日本代表候補NO8ナエアタ・ルイ(27)の退団を発表した。

神戸市内のクラブハウスで納会に参加後、ナエアタは「(退団は)個人的な理由。新しい環境になっても、神戸でやってきたように自分の仕事をしたい。チームに対していいプレーをしたい」と決断に対する思いを語った。日本の他チームでプレーする予定という。

トンガ出身で流通経大から18年に入団。優勝した同年はリーグ出場2試合にとどまったが「トンガから来て、神戸で初めて(優勝)トロフィーを持つことができた」と思い出を明かした。新型コロナウイルスの影響で打ち切りとなった19-20年シーズンから主力に成長し、今季は出場5試合で10トライと大爆発。193センチ、118キロと恵まれた体格を武器に、日本代表候補にも初選出された。

神戸製鋼にとっては、FWのキーマンの放出となる。福本正幸チームディレクター(53)は「契約更新の時期。残ってもらえるように条件は出したが、こういう形になった」と説明。22年1月開幕予定の新リーグへ、補強も大きなテーマになっていく。【松本航】