ラグビー日本代表の藤井雄一郎ナショナルチームディレクター(52)が13日、オンライン取材に応じ、特別編成された「サンウルブズ」との強化試合を終えて、チームの現状を総括した。

日本代表は先月26日からの大分・別府合宿を経て、12日のサンウルブズ戦に臨んだ。試合は32-17で勝利したが、約1年8カ月ぶりの実戦では多くの課題も見えた。藤井氏は「ゲームの入り」を一例に挙げ、「きれいにラグビーをしようとしていた。いいイメージのW杯から、もう1度泥臭いことをやらないといけない。直すところは直して100%の状態で(26日の)ライオンズ戦に臨みたい」と大勝負へ気を引き締めた。

代表36人は16日に英国へ出発する。現地ではさまざまな制限ある生活が続くが、FB松島幸太朗(クレルモン)ら海外組も合流して、急ピッチでチーム力を高める。若手とベテランのポジション争いも激化し、切磋琢磨(せっさたくま)する中で団結力を深めるジョセフ・ジャパン。再び「ONE TEAM」となって、13日後の世紀の一戦に臨む。