決勝は佼成学園対足立学園の対戦となった。佼成学園は駒場学園に先制されたが、第2Qに2TDランで逆転。後半は4TDを加え、42-7での快勝となった。足立学園は早大学院に逆転されて6-14で折り返すも、第3Qに連続TDパスで再逆転。さらに2TDを挙げて、34-14で突き放した。佼成学園は秋を含めて11度目、足立学園は初の優勝を懸けて20日に対戦する。

佼成学園は第1Qは0-7とリードされたが、徐々に攻守で地力の差を発揮していった。第2Qに岩井の3ヤードのTDランで同点とすると、パントリターンで好走から、再び岩井が1ヤードを押し込んで逆転した。

第3QはQB小林のロングパス2本で攻め込み、小林が自ら10ヤードのランでTDを加える。第4Qには6ヤードのTDパスも決めた。さらにファンブルリターンやパントリターンからランで2TDを加えた。

前戦の3回戦では日大三に前半リードを許し、27-20の逆転勝ち。この5年間で4度日本一の王者といえどもコロナ禍で練習不足だった。「練習時間は短くしたり、学校で感染者が出て自宅待機が何度もあった」と小林監督。それでも徐々に精度を増して仕上げてきて、強豪駒場学園に快勝となった。

DL佐々木主将の父は日大、日本代表で主将を務めた。QB小林は日大出身で2度甲子園ボウルMVPとなった監督の次男。RB岩井は米国の大学でプレーを目指すなど戦力はそろっている。「また1週間きちんと練習して決勝に臨みたい」と小林監督にもスキはなかった。

足立学園はQB星野が逆転勝ちへとけん引した。自らのTDランで先制したが、早大学院に連続TDランで逆転された。前半終了間際に攻め込むも、自らのランでTDまであと1ヤード届かず。6-14とリードを許しての折り返しとなった。

後半もゴール前に攻め込みながら、ランでFBがTD寸前でのファンブルを押さえられた。不運なシーンが続いたが、インターセプトから星野が2本目のTDランで2点差とする。早大学院が勝負の自陣でのギャンブルにきたが守備陣が阻止。直後に星野が32ヤードのTDパスを決めて逆転した。次の攻撃でも2本目のTDパスを決めて突き放した。

足立学園は都大会では、秋を含めて4度目の決勝進出となる。佼成学園には昨秋の関東大会決勝では6-49で完敗した。今度こそ厚い壁を突破なるか。