Vリーグ男子1部の東レが、昨季2位の強豪・パナソニックに3-2で競り勝った。新加入のアウトサイドヒッター・手塚大(だい、32)が、持ち前の攻撃力を発揮した。

第1、2、4セットに出場。強烈なスパイクとサーブで得点を重ね、攻撃をけん引した。「周りと連係をとりながら、うまく(攻撃は)回っていたと思う」と手応えを示した。篠田歩監督(41)から「(手塚は)経験があり、試合の状況をよく分かっている。ボールコントロールもうまいので、攻撃によどみが起きない」と高く評価された。

昨季限りで、大学卒業後から10年間プレーしたFC東京を退団して、東レに加入した。昨季は結果を残せず、引退も考えたという。それでも熱烈なオファーを受けて、約1カ月の熟考の末に決断。「周りの後押しもあった。移籍したからには、ここで結果を残す」と、新天地での活躍を誓った。

今季のリーグ開幕は10月15日、VC長野と対戦(松本市総合体育館、午後7時半)する。手塚は「攻撃面でチームの助けになりたい」と意欲的。約3カ月後の開幕に向けて、状態を上げていく。【古地真隆】