東京五輪柔道男子66キロ級金メダルの阿部一二三(24=パーク24)が13日、プロ野球の巨人-中日(東京ドーム)で始球式を行った。

阿部は巨人のユニホームを着用し、背番号は自身で依頼した名前にかけた「123」で登場。場内アナウンスで紹介されると歓声が沸き、両手を振ってマウンドへ。東京五輪で金メダルを獲得し、同じ兵庫県出身の巨人の坂本からボールを受け取り、ノーバウンド投球を披露した。

始球式後、阿部は「五輪の時はあまり緊張しなかったけど久々に緊張した。点数は付けられないけど、しっかりノーバンで投げられて良かった」と満足げに振り返った。自身にとって国内の有観客は、19年11月のグランドスラム・大阪大会以来約1年9カ月ぶり。「柔道も早く観客が入って、お客さんの前で試合をしたいと思った。観客が入って逆に上がってしまわないか心配だけど…」としみじみと話した。