東京オリンピック(五輪)日本代表の東莉央(23=明治安田生命)が5年ぶりの決勝進出を決めた。

準決勝で前回女王の菊池小巻(セガサミー)に15-6で完勝。5年前、和歌山北高3年の時に進出した決勝で敗れた相手も菊池で、日体大での4年間をへて社会人となり、さらにオリンピアンにまで成長して借りを返した。

準々決勝では、コロナ前に国内ランキング1位だったことがある実力者、宮脇花綸(マイナビ)にも15-8で快勝。「1試合目がギリギリ(日体大の後輩相手に13-12)で危なかったんですけど、そのおかげで後は落ち着けたのかな。宮脇さんとの試合も菊池さんとの試合も動けていたし、気持ちの面でも負けていなかった」と納得した。

東京五輪には、妹の晟良(21=日体大)とともに日本初の姉妹出場を果たしたが、個人戦はともに初戦敗退した。一方で団体戦は力を合わせて6位に入賞。そのメンバーだった上野優佳(19=中大)と11月6日の決勝(会場調整中)で、互いに初優勝を争う。

「本当に強いので、挑戦者の気持ちで挑みたいと思います。(16年の準優勝以降は)ベスト8や16で終わってしまうことが多かったので、今度こそ優勝を目指して頑張ります!」

18年に妹の晟良が決勝に進んだ時はベンチに入ってサポートした。今回は反対に応援を要請するか聞かれると「まだ晟良とは話してないんですけど、お願いできたらしようかな」と笑顔を見せていた。【木下淳】