ハンドボール男子のジークスター東京とフランス代表の「鳥人」リュック・アバロ(37)の「仲人」をしたのは、東京五輪日本代表主将の土井杏利(31)だった。チームは17日にアバロとの契約を発表。土井自身が20日、ゴールデンウルヴス福岡とのホーム開幕戦に40-21で大勝した後「橋渡しをした」と明かした。

フランスでもプレーしていた土井のもとにアバロから連絡があったのは東京五輪前。もともと日本の文化に興味を持つフランス代表のスーパースターは、キャリア終盤をプレーする場として日本を希望。「だったら、うち(ジークスター東京)に来れば、という感じでした」と話した。

土井は「トリッキーなプレーも得意だけど、めちゃくちゃかしこい選手」と興奮気味。05年から16年間もフランス代表の右サイドに君臨し、圧倒的な身体能力とクレバーなプレーで五輪では東京大会を含めて金3個、銀1個を獲得した。各国のスーパースターを集めたパリ・サンジェルマンで昨年まで活躍していた。

現在来日時期を調整しているが新型コロナ禍で不確定な部分もある。横地監督は「来日は10月中旬か下旬になる。その後、一定期間の隔離を経てチームに合流すると思う」と話した。サッカーで言えば、メッシが加入するようなレベル。土井は「多くの人が注目すると思う。早く一緒にプレーしたい」と話していた。