スピードスケート・ショートトラックの全日本距離別選手権は25日、長野県帝産アイススケートトレーニングセンターで開幕し、女子1500メートルで平井亜実(24=トヨタ自動車)が2年ぶりの優勝を飾った。4番手だった最終周で大外からまくって2分23秒949。「すごく気持ちよかった」と喜んだ。

26日の最終日に10月から行われるW杯4大会の代表が決まり、22年北京五輪の代表枠はW杯の成績で確定する。この日の500メートルでも2位に入った平井は、18年平昌五輪時にフィギュアスケート男子で銀メダルを獲得した宇野昌磨の活躍を見た。中京大の同学年で所属先も同じ。言葉を交わす機会はほとんどないというが「マイペースな部分はアスリートに必要なところだと思う」と、初の五輪を目指す戦いに生かしていく。

◆平井亜実(ひらい・あみ)1997年(平9)8月2日、愛知県生まれ。小2でスケートと出合う。一宮北高、中京大を経て、20年にトヨタ自動車入社。15、17年世界ジュニア選手権3000メートルリレー3位。O型。164センチ。