今年のドラフト1位指名のQBトレバー・ローレンス(22)が、ジャガーズ初勝利を飾り、連敗を5で止めた。第4Qに入ってドルフィンズに逆転されたが、54ヤードFGで同点とした。さらにギャンブルのパスも決めて、53ヤードFGで23-20とサヨナラ勝ちした。チームは昨季開幕戦以来の白星で21連敗から脱出となった。ドルフィンズは5連敗でともに1勝5敗となった。

同点からの攻防で明暗を分けた。ドルフィンズがまだ自陣も第4ダウンあと1ヤードからランでギャンブル。ジャガーズはこれを止めて攻撃権を奪ったが、残り5秒で第4ダウンあと8ヤードとなった。ローレンスは9ヤードのパスを決めてダウンを更新。タイムアウトを取って1秒を残し、Kライトが勝ち越しFGを決めた。

3FGを決めたライトは、昨季スティーラーズで3試合出場も解雇された。1カ月半前まではソフトウエアのエンジニアだった。今季は第4週からジャガーズ契約して3試合目の出場となった。

アーバンマイヤー監督は「10分前までだれも彼が話すのを聞いたことがなかった」とまで話した。ライトは「仕事をするためにここにいる。いい感触だった。うれしい」と喜んだ。

ジャガーズは攻撃のリズムがなかなかつかめなかった。前半終了間際になって、ローレンスがWRジョーンズにTDパスを決めた。後半最初にもパスで攻め込み、RBロビンソンの逆転となるTDランに結び付けた。QBサックにファンブルロストもした、終盤は落ち着いたプレーでプロ1勝を挙げた。

パスで319ヤード投げ、序盤3戦で7と目立ったインターセプトは1本も許さなかった。「アップダウンはあるが集中して、勝利にこだわってやってきた。FGは自信を持って見ていた」と満面の笑み。ベテランのジョーンズは7回で100ヤードをマーク。「1週間で違うチームになる。やり続けていくことだ」と、連敗脱出からの浮上を期した。