B1新潟(東地区)は22、23日、三河(西地区)とホームの新潟市東総合スポーツセンターで対戦する。21日は会場で調整を行った。チームは3連敗中。前節北海道戦(16、17日)でデビューした、米国帰りのルーキーSG木村圭吾(20)がトンネル脱出の起爆剤になる。

    ◇    ◇    ◇

木村に迷いはない。「出番がきたらアグレッシブに点を取りに行く」。三河は現在3連勝。強敵だが前節北海道2連戦が「個人的には自信になった」と言う。1戦目の第4クオーター(Q)開始に出場してプロデビュー。8分30秒の出場で10点を挙げた。2戦目は2得点ながら一時、勝ち越しのシュートを決めている。

東京・八王子学園八王子高を卒業後、米国でのプレーを希望する高校生を対象にした「スラムダンク奨学生」として渡米。昨年9月、セントジョセフ大(NCAA3部)に入学した。だが、昨季は新型コロナウイルスの感染拡大のためにシーズンが中止。先行きが見通せない米国でのバスケ生活をあきらめ、今季、自ら売り込んで新潟入りを果たした。

短期間だったが、本場での経験が生きる。平岡富士貴監督(47)は「守備もドライブも当たりを怖がらない。体を張っている」と現地仕込みの力強さに、その一端を見ている。

北海道戦の前は12人のベンチ登録から外れていた。「悔しかった」。ホーム戦はベンチ裏で観戦。遠征には帯同しなかった。SG遠藤善(22)が左腕を負傷しチャンスが回ってきた。今は逃すまいと懸命だ。「流れを変えるプレーをする」。三河戦、今まで以上に強みを生かし、勝利に貢献する。【斎藤慎一郎】

◆木村圭吾(きむら・けいご)2000年(平12)11月8日生まれ、東京都出身。実践学園中3年の時に全国中学大会で優勝。八王子学園八王子高では3年時にインターハイでベスト8。ポジションはSG。185センチ、82キロ。背番号14。