逆転を狙った関大の最後のPGは、ゴールをそれた。2点を追う後半ロスタイム。敵陣10メートル付近で得た約40メートルのPGを、ゲーム主将のSO高桑基生(4年=常翔学園)が狙った。惜しくも枠を外れ、直後に試合終了の笛が響く。

リーグ最終戦ではなかったが、まるで松任谷由実の名曲「ノーサイド」のような幕切れになった。勝っていれば7、8位が回る入れ替え戦回避が決まった関大は劇的逆転勝利を逃し、立命大は命拾いする結末になった。

前半終了間際にも正面のPGを外していたSO高桑は「(最後のPGは)1本目(に外したの)を取り返すチャンスだと思っていました。自分にしか味わえない緊張感でしたが、それに負けてしまったのは自分の弱さです」と悔しそう。

4点を追う後半4分に、御所実出身の2年生WTB沢口が長い距離を走りきってトライ。その後、再び勝ち越された後、同17分には東福岡出身の1年生CTB立石が突破してトライを奪った。粘りに粘ったが、わずかの差で勝利を逃した。

森拓郎監督は「内容的には満足しています。今後につながるゲームができた」と話した。

最終戦(11月28日、ヤンマーフィールド長居)は、優勝の可能性を残している近大との対戦になる。

 

【関西リーグ順位(第6節終了時点)】

<1>京産大 勝ち点27(6勝)

<2>近大 同24(5勝1敗)

<3>同志社大 同21(4勝2敗)

<4>天理大 同20(4勝2敗)

<5>関大 同10(2勝4敗)

<6>立命大 同9(2勝4敗)

<7>摂南大 同6(1勝5敗)

<8>関学大 同3(6敗)