関西2位の立命大が関西3位の関大に18-17で辛勝した。3-0の第2Qに、TD2本を許して11点のビハインド。劣勢だったが、途中出場したQB宇野瑛祐(2年)がパスとランを織り交ぜて躍動。

攻守をけん引して逆転した。1点差に迫られた第4Qは、守備陣の粘りで逃げきった。関大を退けて西日本代表校決定戦(12月5日)に進出が決定。甲子園ボウルをかけて、関学大と激突する。

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2年生QB宇野が流れを引き寄せた。「自分ならできるかなと思っていました」。思い切りのいいパスとランで躍動。11点を追う第2Qに反撃の11ヤードTDラン。欲しかった1本をとって、攻撃を活性化させた。

「本当はもっと前(14日)の関学大戦でも出たかったんです」。その悔しさを力に変え、アピールとも言えるプレーだった。「最大限できたなと思います」と今季一番の手応えだった。

12月5日の関学大との西日本代表校決定戦に、古橋由一郎監督(56)は「甲子園ボウルに行かせたいというより、関学大に勝たせたいですね。(甲子園をかけた試合で)4年間1度も勝たせてあげられてないので」。監督も関学大に対する思いは人一倍だ。チームは遠征を含めた週に1度の試合日程をこなして、疲労がたまっているが、全身全霊でリーグ王者の関学大に立ち向かう。【三宅ひとみ】