札幌市が29日、招致を目指す2030年冬季オリンピック(五輪)・パラリンピックの大会概要案を公表したことを受け、日本オリンピック委員会(JOC)山下泰裕会長(64)が歓迎のコメントを出した。

「本日、札幌市が冬季オリンピック・パラリンピック大会招致に係る大会概要案を公表いたしました。札幌らしい持続可能なオリンピック・パラリンピックを開催して、札幌を人にも環境にも優しい街へリニューアルさせようという札幌市のビジョンに大変共感しています」

「オリンピックとも関係が深く、スポーツを通じて持続可能なまちづくりを進める札幌において大会が実現すれば、社会へオリンピズムを一層浸透させ、競技力も人間力も備わった憧れの存在となるアスリートを育て、スポーツの力で国際社会が抱える課題の解決に貢献する、日本のオリンピック・ムーブメントの姿を世界に示すことができます」

「これは、JOC Vision2064に掲げる『スポーツの価値を守り、創り、伝える』ことに大きく寄与すると考えています。また、東京2020大会がもたらしたさまざまなレガシーが、札幌大会を契機に、より一層社会の変革を推進することも期待できます。JOCとしては、札幌市はじめ関係団体と緊密に連携し、招致実現に向けて全力で取り組んでまいります」