進化を続ける新星が、初の夢舞台で新たな武器を組み込む。

フィギュアスケート男子で北京五輪代表に決まった鍵山優真(18=オリエンタルバイオ/星槎)が、1カ月半後に迫る中国での晴れ舞台までに「もう1種類4回転を増やしていきたい」と、ループを投入する考えを示した。

「ループはまだ全然安定していなくて、まだ入れるには不十分なので、サルコーとトーループぐらいの確率でできれば、いれていいんじゃないかな」と見通す。完成度の合格ラインは3回に1回。「他のジャンプとは違って、まっすぐ上に上がることしかできない。軸を作るのが難しく感じています」としながらも、楽しみがふくらむ。

今季はGPシリーズで2連勝し、現在は世界ランクでも1位に立つ。全日本選手権では3年連続の3位で、優勝した羽生結弦、2位の宇野昌磨を「追い抜きたい」と原動力にしてきた。新たな4回転も操り、北京はその2人とともに挑む。