光泉カトリック(滋賀)が完封大勝で、2大会ぶりに花園初戦を突破した。U20日本代表候補で高校日本代表候補CTB東海隼(あずま・かいしゅん、3年)が3トライ、同じ高校代表候補FB奈須貴大(3年)が2トライを決めるなど、決定力のあるBKで坂出第一のディフェンスを切り裂いた。

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東は「ミスは多かったけど、FWのチームを相手に外に広げて(トライを)とることができた」。U20候補ではオンライン講義でさまざまな知識を得る。同候補のテーマ「スペースを使ってのアタック」は、薬師寺利弥監督(47)の目指すスタイルと同じでもあり、チームにフィードバックしてきた。

前回大会で初出場だった88年度大会以来の初戦敗退を喫し、出場8大会連続でクリアしていた「花園1勝」が途切れたが、同監督は「過去に引きずられてはダメでしょう」と気にしていない。それより、現チームの見せるラグビーが楽しい。東、奈須のこの日のパフォーマンスについて「う~ん、もっとすごいでしょう。風も予想以上に強かったし、開幕日の初戦はそりゃ緊張しますよ。次をお楽しみにということで」。30日の2回戦はAシード東海大大阪仰星戦で、さらなる爆発を期待した。