盛岡カーリングスポーツ少年団(岩手県代表)のスキップ松原永和(とわ、6年)が、チームを初優勝に導いた。7-0で制したチーム西日本(西日本代表)との決勝では、精度の高いショットや的確に氷の状況を読んで仲間たちに声をかけた。「団結力」をテーマに臨んだ松原は「狙っていた日本一を達成できて本当にうれしいです。支えてくれた人たちに感謝したいです」と笑顔で喜んだ。

9歳の時、姉の理桜(りお)の影響で同少年団に入団して競技を始めた。サッカーと両立しながら練習に励み、持ち前の集中力でめきめきと上達。今年2月の日本選手権では、男子史上最年少の11歳で出場した。大人顔負けのプレーで存在感を示し、「カーリング界の新星」として注目を集めた。

7月の東京五輪開会式では、東日本大震災の被災3県の代表として最終聖火ランナーの女子テニス大坂なおみに聖火をつないだ。世界中が注目する大舞台で大役を果たし、これまで以上に世界の舞台を意識するようになった。

「世界との距離はまだまだだけど、いつかは僕もカーリングの日本代表になって世界と戦いたいです」

日本一の称号を手にしたジュニアアスリートはさらなる高みを目指し、精進することを誓った。