ノルディックスキーのW杯ジャンプ男子個人第10戦を兼ねた伝統のジャンプ週間開幕戦(ヒルサイズ=HS137メートル)は29日、ドイツ・オーベルストドルフで行われ、日本のエース小林陵侑(25=土屋ホーム)が合計302・0点で逆転勝ちし、3季ぶりの総合優勝へ好スタートを切った。

1対1の対戦形式で争う1回目に128・5メートルを飛んで伊東大貴(雪印メグミルク)を下して5位。「ジャンプ週間の総合ランキングにプレッシャーは感じていない」と話していた通り、2回目に最長不倒の141メートルで順位を上げた。

今回で70回目の節目を迎える伝統の大会、ジャンプ週間はドイツとオーストリアの4会場で実施され、来年1月6日(日本時間7日未明)が最終戦。総合優勝は計4戦8回の合計得点で争う。

小林は18-19年シーズンに史上3度目の4戦4勝の完全制覇で、船木和喜以来、日本人2人目の総合優勝を果たしている。

W杯は今季4勝目で、自身が持つ日本男子最多勝利数を更新する通算23勝目を挙げた。